お酒のラベルに書かれている精米歩合って…何?
昨日ご来店下さった、まだ若いお客様から<精米歩合>って何ですかと聞かれました。
私達は仕事上何気なく使っている言葉なのですが、日本酒に馴染みの無い方にはわかりにくいかも知れないですね。
精米歩合ですが、玄米を精米すると白米になるのですが、その<白米>の<玄米>に対する重さの割合の事を<精米歩合>と言います。 純米酒などに多い精米歩合が60%と言うのは、玄米を40%削り取り60%だけ残した場合の事を言います。
そのお客さんは、精米歩合が60%と言うのは60%削る事なのかな? と、反対に思っていたようです。
では、何故そんなにお米を削るのか?
米の胚芽や表層部には、たんぱく質、脂肪、灰分、ビタミンなどが多く含まれています。
これらの成分は、清酒の製造に必要なのですが、多すぎると清酒の香りや味を悪くしてします。 その為、米を清酒の原料として使うときには、精米によってこれらの成分を少なくした白米を使う事になります。
ちなみに、大吟醸酒は精米歩合50%以下、吟醸酒は60%以下などの規定があります。
それと、普段私達が食べているお米の精米歩合は92%程度だそうです。
酒造好適米は、一般米に比べるとかなり高価なのですが、勿体無い話ですね。
でも、うまいお酒を造るには必要な事なのです。
◆酒造好適米ですが、一般米にくらべかなり大粒です。そして、蛋白質の含有量が少なく中心部には心白部分がおおきくあります。
代表的な品種には「山田錦」「五百万石」「美山錦」「雄町」などがあります。
日本酒を飲む時は、裏ラベルも見ると宜しいですね。
写真は飯米です。 酒造用に精米した白米は丸くなります、
コメント
おっ!
こんちきたいさんの久々薀蓄話。
これが実は楽しみなんですよ。
投稿者: ロドリゴ | 2006年04月18日 08:30
薀蓄話…出し惜しみをしているわけではないのですが。
今後はもっと書かせていただきますね。
投稿者: おやじ@こんちきたい | 2006年04月18日 12:20
こんにちは。
精米歩合・・・確かにわかりづらいですよね。
先日の試飲会で、純米吟醸て何?何がどう違うの?という女性がいました。
さすがに日本酒好きの集まりだけあって、そのテーブルの全員で説明していましたが・・・。
そういうちょっとした事でも、
意味がわかれば、また日本酒に興味がわくのではないかしら。
私もまだまだわからない事いっぱいです。
おやじさんの薀蓄参考にさせていただきますね!
投稿者: るみるみ | 2006年04月21日 00:37
るみるみさん、こんにちわ
いつもブログ、拝見していますよ。
日本酒の用語ってわかりにくいかも知れないですね。 酒母がどうのとか、麹菌がどうのとか…。
意味がわかれば、飲んでても<なるほど>って事になりますよね。
用語の解説って必要かもしれないですね。
ブログのネタに困った時、書かせていただきますね(^。^)
投稿者: おやじ@こんちきたい | 2006年04月21日 11:40