昨日の11月15日は第3木曜日、ご存知『ボージョレ・ヌーヴォーワイン』の解禁日でした。 今や、愛飲家の間ばかりでなく、一般にもすっかり定着致していますね。
酒屋のブログなのに、『ボージョレ・ヌーヴォーワイン』の話題が無いのも、少し?ですよね。 そこで当店で販売させていただいている『ボージョレ・ヌーヴォーワイン』についてです。
◆当店の『ボージョレ・ヌーヴォーワイン』は『ルイ テット社』からのものなのですが、この『ルイ テット社』はボージョレ地区のボージュ村に本拠を置き『ボージョレワイン』のみを専門的に産出しているネゴシアン(ワイン会社)です。
※ネゴシアン…多くの農家から葡萄やワインを買い、それを熟成させたりブレンドし、独自のブランドとして瓶詰め・製品化するワインを専門に扱う商社です。 これに反し、農家が自主栽培の葡萄でワインを製品化し自分のブランド名で販売しているワインを『ドメーヌ』と呼びます。
通常は農家がドメーヌワインを産出する事は規模やノウハウの面からも難しく、ネゴシアンの手により産出されるワインが多いようです。
◆『ルイ テット社』ですが、地元の優良な栽培農家と密接な関係を保ち、限られた地域の中から葡萄を買い上げる事により、ボージョレの個性を充分に引き出したワインを造り出しています。 そうなのです! 同じボージョレでも、『ルイ テット社』は一味(ひとあじ)違います。 つまり、当こんちきたいの『ボージョレ・ヌーヴォーワイン』は一味(ひとあじ)違います。
下の写真の左側から
●ルイテット・ボージョレ・ヌーヴォー 750ml 2,480円
●ルイテット・ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー 750ml 2,680円
●ルイテット・ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー
キュヴェ サントネール 750ml 3,570円
左側2種類のヌーヴォワインの瓶ですが、少し特徴的だと思います。 これは100年ほど前にボージョレ地区で流通していた『ポットボトル』と呼ばれているものだそうです。 この『ポットボトル』は、かってボージョレやリヨンを中心とした地域で流通をしていたそうですが、現在では高品質と認められたボージョレだけに使用が認められているのだそうです。
一番右側のキュヴェ サントネール 750ml 3,570円…お高いですね!
『サントネール』とは『100年』と言う意味だそうです。
この『キュヴェ サントネール』には最高の環境で育っている樹齢が100年から100年の最高の葡萄(ガメイ種)の樹の葡萄だけが使われています。
この樹齢が100年以上もする葡萄の樹は樹を守る為、収量を制限し、樹の世話から収穫までが完全手作業である為、通常の葡萄の樹に比べ、かなりのコスト高になっているそうです。 でも、この樹からは高品質のワインが造れる為、ルイテット社は農家の方々に生産料金を上乗せして支払をしているそうです。
日本酒にもこだわりがありますが、ワインにもあるんですね。
旨いお酒にはそれなりの物語がありますね。