えっ? イオンへの無料バスが福祉バスなんだ!
昨日、市からの広報誌などの配布物が目に付き、開いてみた。
その中に『かほく市福祉巡回バス時刻表』なるポスターがあり、内容を見てみると…。
なんとっ!
その時刻表は、かほく市内各所から、この10月末オープン予定の『大型ショッピングセンター』へ連れて行ってくれる為の『無料バスの時刻表』なのです。
さすがですね。 行政は、親切です。
『大型ショッピングセンター』の開業を控え、私の二ツ屋地区に3軒あった食料品を扱うお店の内2軒が廃業を致しました。
地区の方達の中で強く不便を感じているのは、所謂、交通弱者である『お年寄り』の方達です。 息子夫婦と同居をしていると言っても、お昼やおやつなどは、自分達でその近所のお店で買い物をし、それを食べていました。
それが買えなくなり…。
当店へ、『パンを置いてくれないか』とか『惣菜をおいてくれないか』とか、その他諸々の商品を扱ってくれないか、というご要望を下さいます。
でも当店は一本で5万円もするような日本酒を扱っている地酒専門店なので、皆様のお困りが良くわかってはいるのですが、中々そのご要望にお応えが出来ないのです。
近くにお店がないお年寄り達が、『今』食べたいものを買う為に、この『福祉巡回バス』を利用するかどうかはわかりません。
でも、この『福祉巡回バス』は地域に密着し頑張っている『地場の商店』に『売上』においても『精神』においてもダメージを与えるのは確実だと思います。
行政から見ると、『地場の商店』は、それほどにも要らないのかな…?
大きな金額を掛けインフラを整備し『大型ショッピングセンター』を誘致し、また幾ばくかの経費を掛け『福祉』と言う名を付け『大型ショッピングセンター』の集客のお手伝いまでしてしまう。
『地場の商店』が無くなると、不便であると言うだけでなく、治安にまでも影響が出てくる様に思います。 学童の登下校など、『変な人』が出没するこのご時勢、通学路にお店があるだけでかなり安心だと思うのですが…。
行政は、どの様な『かほく市』を描いているんだろうか?