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3年連続の全国新酒鑑評会金賞受賞蔵…見砂酒造株式会社

昨日の郵便物の中に、当店の近くにある見砂(みしゃご)酒造さんからの挨拶状が入っていました。 

この挨拶状の内容ですが、3年連続受賞の喜びに溢れる言葉が並んでいるものと思い開いたのですが…。


この度、平成17酒造年度全国新酒鑑評会に於いて栄えある金賞を受賞させていただきました。 弊社と致しましては、昨年度、一昨年度に引き続き三年連続の受賞となり誠に光栄に存じております。 これも一重に御貴台様を始め、皆々様のご指導、ご鞭撻の賜と心から感謝申し上げます。 ご承知の通り近年清酒業界、皆様の格別の支援を賜り、それぞれの努力にもかかわらず、依然として苦況を脱する事が出来ません。 しかし、原点は、「誠心誠意、よりよい品質を目指す」 これが永遠のテーマーと考えております。
…あとは省略。


喜びの言葉より、苦しい状態から抜けれない事に対し比重があります。


この清酒業界ですが、以前なら、良いものを造っていれば<黙っていても飲んでもらえた>そういう環境でした。その為、地方の小さな酒蔵では、営業や広告宣伝に経費を掛けなくっても充分にやってこれました。 しかし現在の環境では…。


何でこの様な事になってしまったのでしょうか…?

日本酒の流通が、以前とは変わって来ている事があると思います。
普通、日本酒は酒屋で買うものでした。 しかし今では、普通の食品スーパーや酒ディスカウント、コンビニなどでの購買が多くなってしまっています。

日本酒にも色々とある様に思います。 

この見砂酒造さんの様に、品質重視、味わい重視でで酒米や造りにコストを掛けて造っている日本酒。 
銘柄の名前は書きませんが、法律決められたギリギリまでの添加物を使い、飲み易いだけの酒を造り、浮いたコストを大々的な広告宣伝や安く売るための販売店へのリベートや消費者へのサービスにまわしている<日本酒?>

私たち酒屋は、お客様の顔を見ての商売をしています。 
そのため、お客様に<おいしかったよ!>と喜んでもらうため、おすすめするのは品質のしっかりとした味わいのあるお酒となります。

近年、その酒屋が減ってきています…(ーー;)


日本酒文化を守るには、きっちりとした酒を造る<酒蔵>さんとそれを真剣に販売する<酒屋>、そして本物の日本酒を愛する<酒好き>がしっかりとスクラムを組む事が重要ですね。 

見砂さんからの挨拶状
3年連続の全国新酒鑑評会金賞受賞報告の見砂さんからの挨拶状


朱鷺の里(見砂酒造)商品ページ→http://konchikitai.com/tokinosato.htm

楽天店→http://www.rakuten.co.jp/konchikitai/204782/


見砂酒造さんの秘蔵酒です。
純米大吟醸 朱鷺の里 720ml 5,250円 / 1800ml 10,500円

見砂酒造の秘蔵酒 純米大吟醸 朱鷺の里

コメント

いいものを作れば売り上げも上がるというのであればいいのですが、決して比例するものではないのですよね。
これは、酒造業界だけに限ったことではないでしょうが。
すべての人が完全に幸せになる状況を作ることはできないのでしょうね、たぶん。

すべての人が完全に幸せになる…なれればいいですね。 なるべきですよね。

酒造業界だけに限ったことではない、って話ですが、石川県は九谷焼や輪島塗に代表されるように、昔から工芸が盛んな地域です。

この工芸の世界も同様の事態になっています。
厳しいですねー。

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